デザインとは、脳を喜ばせるスイッチでもある。

その場で「この色でいいな? 刷っちゃうぞ? いいな?」
と決断を迫られるという(笑)
パッケージ印刷色の校正に立ち会う。

うちのスタッフ2人と一緒に。
ここにクライアントさんと、
印刷会社の営業担当1人、工場担当が3人、
総勢8人で最終チェックに当たる。

食品、とくに嗜好性の強いパッケージは、
消費する人の楽しむ瞬間を、
特別にするものでありたい。

うきうきと心躍らせながら、
食しようとする気持ちを、
ぜいたくに彩りたい。

そこで重要なのはやっぱり、
色と素材の質感だ。

中身が何であるかを語るだけでは
事足りていない。
手に取った人のあいまいな趣味趣向、
そして、目には見えない味への期待感を、
色と質感で修飾するのである。

消費者にとっては、
パッケージに関心を持つのは、
ごくわずかな時間だ。
というか、98%関心など持たない。

しかし、パッケージデザインは、
「完全なる外側の中身」である。

だから、構成するすべての要素を最適な状態にし、
その存在感を研ぎ澄ませる必要があるのだ。

私たちは、目に見えない室感や、
脳を喜ばせるスイッチを見つける。
デザインとはそういうものでもある。

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