私たちのデザインへの姿勢

Our Design Philosophy
私はイチゴクリームが大好物だが、魚はどういうわけか ミミズが大好物だ。 だから、魚釣りをするときは 自分のことは考えず、魚の好物のことを考える。
デール・カーネギー

これは、制作者として私自身も常に心に留めておきたい名言です。つまり、デザインの枝葉末節、例えば文字の色、線の太さなどは、広告戦略の中ではまったく本筋ではありません。しかし世間の9割が、この本筋でないやりとりに時間を費やしています。(もちろん中には制作者のスキル不足、勉強不足もあるでしょうけど)

こう言ってはなんですが、私たちのように、理論に基づき鍛えられていないほとんどの方は、デザインを見ると、単純に好き嫌いで判断してしまいます。広告クリエイティブの判断基準は「顧客層の好き嫌い」です。あなたの好き嫌いは関係ない。必要のないハードルです。そのハードルをぜんぶ取っ払っていただき、おまかせいただければ、必ず成功させます。枝葉末節に口出しせず私に任せられるかどうかです。そのためには、私をパートナーとして見ていただけるかにかかっています。だから、私の言っていることが気にくわないのであれば、私に依頼するべきではありません。

もう、お客さまにポエムを語っている場合ではありません。

あなたのメッセージは、的外れ?

これまでの経験で確実にわかったことがあります。仕掛けた広告やブランディグが失敗するもっとも大きな原因。

それはクライアントが「日和った」時です。正確に言えば、 

どちらも、せっかく顧客層に響くであろう濃縮されたメッセージに、わざわざ水を大量投入して薄めてしまいます。反応など得られるはずもないのです。何も言っていない文章に変わってしまうからです。

デザインとは経営者の代弁です。

言ってくれななきゃわかりませーん

クリエイティブディレクション。

アートディレクション。

デザイン、ブランディング。

これらすべてがやっていることは「経営者の代弁作業」です。経営者のロマン、アイデンティティが広告に如実に反映されます。一介の社員がその頭の中を理解することはできません。それはあなたが一番よくわかっているはずです(よほど信頼できる右腕がいる場合を除いて)。

 

大手企業のように、システムが完成され、担当部署が確立されている場合と違い、多くの会社では、いい意味でも悪い意味でもその多くの決済は社長が持っています。

 

広告、マーケティングは「会社の総意=社長の思い」が表されます。そう捉えないと「お前に任せた」と言いながら、社員を通し上がってきた案が思い通りにならず、何度も不毛な修正が繰り返されます。これが中小企業で広告やブランディングがうまくいかない要因です。権限を持たない担当者さんとのやりとりは、圧倒的に生産性が上がらない。時間の無駄なのです。

私たちの価値は費やした時間とその中で投じられるクリエイティブリソースです。ご理解いただけるお客様のお仕事にだけ全力を投じます。

デザインの裏にあるもの。

デザインの方針を決める元になるのが「トーン&マナー」という考え方です。広告業界では「トンマナ」なんて言い方をしますが、大手の広告代理店は、実はみんなこれを知ってます。だから、あなたの会社にとっていいデザインかどうか? それを判断するとき、市場分析を経て、このトンマナを元にデザインがされているかどうか、が基本なんです。だから、広告代理店に依頼しなきゃいけない? いや、そういうことではないです。

使うステージが違うのです。もっと大事なことは、この基本を知っていながら、中小零細企業のほとんどの会社に必要なのは、トンマナでもいいデザインでもない、ということを理解することです。・・・・・え?

中小零細企業のブランディングでは、デザインの枝葉末節に意味はない。

大企業の広告やパッケージは、どこにでも商品があって、タレントの力や、マスメディアにドカンと投入され「大衆化」されています。ステージがまったく違います。

一方、ブランドとは何か? 言い換えれば信用力です。この信用力がどれくらい認知されているかがステージの違いです。地方の零細企業が、ディズニーのマーケティングをそのまま鵜呑みにしてはいけないのと同じです。

ホームページのメッセージだろうと、チラシ一枚だろうとずべて同じで、私たち中小零細企業にもっとも大切なものは何か?

それは「言葉」です。

何を言っているのか、どう言っているのか、そして、誰が言っているのかです。

その発する言葉の根拠は、社長の考え方や戦略そのもの。私たちはそこを「まるであなた自身が発しているように」表現するプロです。だから、社長と直接話をし、人間性をうかがい知ることが絶対な訳です。一担当者でいいわけがないのはお分りいただけましたか?

その言葉を「如何にもそう言っていそうな雰囲気づくりをする」ことがデザインだったのです。

だから、大企業の真似をしても意味がなく、ましてや本筋ではない、デザインの部分やフォーマットを真似たところで、伝えたい顧客層にはまったく伝わらない、ということです。

当社はたかがデザイン会社、ですが。

当社はデザイン会社です。広告やロゴマーク、パッケージやホームページや、いろんな印刷物をデザインできます。

ここまでは、どんなデザイン会社でもできます。当社はデザインだけではなく、広告物や印刷物に必要な文章やキャッチコピーも書けます。文章を書くためには、お客様を理解しなければいけません。事業について深く向き合わなければいけません。言葉を紡ぐということは、理解した上で表現するということです。これをコピーライティングと言いますが、実はこの仕事が、全体をプロデュースする要であり、この両輪ができることをクリエイティブディレクションと言います。

もちろん、ただ書ければ良いわけではありません。耳触りが良いだけの、趣味の作文では困ります。消費者へ魅力を伝え、最終的には買ってもらわなければいけません。売るための言葉は、文筆家が書くそれとは少し異なります。売るという目的のために、消費者を知らなければいけません。大衆心理を意識し、分析し、試します。これがマーケティングです。マーケティング戦略をもとにツールを探し、創り出し、制作し、納品し、フォローする、我々は制作会社です。

 

そして、目の前には御社があります。経営者のあなたがいます。事業戦略、仕組みづくり、商品、接客、サービス体制、理念、想い。当社は、そのすべてにコミットします。そんなデザイン会社ですが、御社のお役に立てますか?