友人からこんな相談を受ける。
「ある車種の指定ブルーに近い色を表現したい」
そういう時には
どう探したらいいのか?
という相談でした。
どんな業界にも、
基準を制定している団体がありますね。
塗料業界には、日本塗料工業会というのがあって、
略して、日塗工(にっとこう)なんて言います。
工業、商業、建築、印刷と、
それぞれの業種でも、
塗料会社や団体があり、
それぞれに色見本帳というものがあります。
車は「オートペイントカラーズ」というのが、
基準色となっているようです。
かたや色彩検定においても、
また独特の色標があって、もう何が何だか。
横断的に表記してある本もなくはないものの、
本によって%が違ってたりもします。
もう、言語の違う国のようなもの。
携帯電話の充電プラグみたいな
ことになっておるわけですね。
知り合いの塗料屋さんに相談したら、
なんとも残念なお返事が。
「車の色は置き換わらないのよ」
あれまあ。
調べて見ると、
オートペイントカラーズは基準でありつつも、
メーカーごとに独自色を作っているそうで、
もとより見本帳なんてない、ということです。
当然オリジナル色ですから、
社外秘なんでしょうね。
我々が印刷物で、
こんな色にしたい、
なんて見本をいただく場合も、
そりゃあ、そのままの色というのはむずかしい。
そんなある日です。
なんとはなくフェイスブックを徘徊押していた時、
bouncyというクリエイティブアイテム紹介サイトで、
こんなものを見つけました。
物の色を一瞬でキャプチャできるというデバイス
http://palette.com/
おお!
これはいいではないですか。
この動画は、PALETTE社が出している、
シリーズのものですが、キューブ型のものもあります。
正確さは未知数ですが、
こんな一瞬で定量的に色を測れるなら、
グッと打ち合わせ時間も減りますな!
デザイナーはとりあえず
持ってるだけでかっこいいぞこれ。
というわけで、
ひょっとすると、ひょっとすれば、
冒頭の車の色を見つける旅にも
出かけなくてすむようになるかも?