特に広告、販促、デザインに関わる業務は典型です。商売や経営にとっては、新規客集めは大事な試金石ですが、実は専門的な分野でもあります。今や、チラシもネット印刷でお得に作れます。だから、我々のような目聞きが利用するには、とてつもなく選択肢の幅が広がるし、生産効率もアップします。

では、プロではないあなたがお店でチラシを作りたい時に、ネット印刷を利用してはいけないのか？　いえ、そういうことではありません。専門家でないと気づけない大きな落とし穴もあるということです。問題は、予期しないミスが大きな確率で存在しているということです。しかしデータのミスは料金がお値打ちな分、自己責任なのです。ちゃんとデータを入稿できる、ということが前提なのです。でないと、結局時間コストがかかってしまい、なんのための節約なのかわからなくなるのです。これをさらに知識のないスタッフさんがやっているとしたら、それこそ経費のムダ使いというものです。

経費節減のためと、大切な時間を割いた自作チラシも、ネット印刷からデータ不備で突き返される、しかしどこがダメなのかわからない。文字をアウトライン化していない、配置データの添付忘れ、電話番号間違いはもとより、読みづらい書体や、ありえない色使い、データミスによる黑塗りができることもあります。実際に泣きつかれたことは何度もあります。こう言ってはなんですが、本当はとてもハードルが高いのです。誰でもできるようなイメージで通っていることが間違っているのです（今のところは）。