46歳で落語初挑戦。新しいことすると若返るね。

地元の素人落語会に出てしまった。

出てしまった、というのは、
裏方が何をまちがったのか
表舞台に出てしまった・・・
ということでやんして。

もともと、
地元の寄席運営に
広告制作で関わっています。
この記事など。

せきまちなか寄席といって、
押しも押されぬ名人たちを
田舎の寺町へ招き
催されるこの寄席は、
通たちから大評判なのです。

「自分たちも落語をやりたい!」

元来愛好家の運営メンバーが
素人落語「寝床の会」を催して
はや7回目を数えます。

なんでもやってみたい、
46歳の初高座。
落語に明るいわけでもなく、
しかしやるからにはと、
先達メンバーに教えを請い、
選んだネタは「桃太郎」。

できるだけ失敗しないためには、
できるだけ面白い噺家のそれを、
そのまま拝借してしまえ、
という魂胆で、いろいろと
見聞きしていきましたところ。

みなプロとはいえ、
噺家によって、
同じ題材であっても、
天と地ほどの差があります。

桃太郎というネタは、
三代目桂米朝師匠と
春風亭小朝師匠、
このお二方が
めっぽう面白いです。

誤解を恐れずに言うなら、
人間で決まるよなぁ。
味、人柄、声質、言葉まわし。

さて問題はどっちをやるか・・・。

米朝師匠は上方落語、
関西弁というだけで
ハードルが上がりすぎ。即却下。
骨身に染み付いた
この関西弁のノリは、
とても演じきれない。

ということで
自動的に小朝師匠をベースに。
この方の落語は
一言で言えば軽妙洒脱。
「今」の取り入れ方がすごい。
現代劇にも近いので、
取り組みやすそう。
(後で調べると、このネタに限って、というだけのことで、他のネタはさらにさらに超絶すごくてとても参考にしようなんて思わないです、すみません)

それから数日、
空いた時間を見つけて
何十回と聞きまくりました。
で、全部原稿を起こして、
一言一句見ていくと、
古典のアレンジ力は言うに及ばず、
その言葉まわしに驚きます。

同じ内容を
より少ない言葉で、
わかりやすく面白く
印象深く伝えられる。

これは
セールスレターや
広告のキャッチコピーを
書く者として、
とてつもなく腹落ちしました。

セールスのそれは
面白く書いても意味はないです。
面白く書いても売れないから。
しかし「臨場感のある表現」
ってことに関しては、
落語はとても興味深い。

さらにアレンジを加え、
3分の1くらいを
オリジナル原稿に。

はい本番。

ブログなので
大きな声では言えませんが、
けっこう、いけましたよ。

確実に、自分の中の
未使用な領域を使った気がします。
いやー楽しい。若返りそう。

あ、亭号は
「商標軒 とう六」と申します。
以後お付き合いを願います。

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